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この度、ハンJ速報を長い間手伝ってくれた副管理人ハンJ次郎ニキが管理作業から完全に離れることになりました

2019年2月から参加してくれたハンJ次郎ニキ…


ハンJ速報は今でこそ更新頻度が下がっとるけど、去年は毎日…多い時は1日2~3記事という今振り返っても「よくあんなことができたな」と思うぐらいクレイジーな状態でした。これが維持できたのも
次郎ニキを含む多くの方々からのサポートがあってのことと厚く感謝申し上げますで

1人の力ではどうしても限界があるし、大手ウヨブログは殆ど組織化(企業化?)されている。本気で対抗しようと思ったらこちら側も組織化は避けて通れない道なんやと思うわ。拡大路線を諦めたワイが言うのも何やけどなー


まぁそんなこんなで…折角なので
ハンJ次郎ニキ卒業企画と題して壮大に送り出すで

次郎ニキは10年ぐらい前からVIPで「SS(ショートストーリー)」や「やる夫スレ」を投稿してきてんけど、まとめブログに載ることが殆どなく、載ったとしてもだいたいマイナーな所なんであまり人目に触れることなく終わったという…

それならばそれをハンJ速報に載せてしまおうじゃないか…という試みや。早速第1回目…





ハンJ次郎過去作品集~part1
ぼく「ついに、マラソン大会の日がやってきた」
2018-02
[解説]
完全オリジナル作品。次郎作品の中では唯一大手のまとめブログ(ゴールデンタイムズ)に転載された。次郎ニキ曰く「半分ぐらいは実話」とのこと



1: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 17:11:08.55 ID:Jt1JZj5R0
ぼく「この日のためにどれだけ努力してきたか…」

アナウンス「6年生男子はスタート地点に集合してください」

ぼく「勉強もできず友達もいない僕だが、走ることだけは好きだった。」

3: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 17:11:48.24 ID:Jt1JZj5R0
運動クラブには所属していない。50mなどの短距離は遅い。しかし彼の力は長距離で発揮される。
彼は年に一度の校内マラソン大会で優勝し、ヒーローになるため涙ぐましい努力を続けてきた。
放課後は毎日走り込み。コースを事前に調べ戦略を練った。

4: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 17:12:28.49 ID:iiTazdMJ0
感動した

6: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 17:14:57.64 ID:Li6cpeil0
あいつ何ブツブツ言ってんだ?

7: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 17:17:03.72 ID:Jt1JZj5R0
そして…

アナウンス「5年生男子の部の優勝は、ぼく君です。おめでとう。」

他の生徒「えっあいつが?すげぇじゃん」

ぼく「ついにやったぞぉぉぉ!運動部連中を差し置いて僕が一番だぁ!!」

・・・

ぼく「あれから1年、今回は2連覇がかかるわけだ。ノーマークだった去年と違って期待が大きい。しかしそれを乗り越えてこそ最強の称号を得られるのだ」

8: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 転載ダメ©2ch.net 2015/02/19(木) 17:19:09.57 ID:7XdwWuEK0
マラソン大会真面目に走る奴とかぼっちだけだろ

9: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 17:24:23.24 ID:Jt1JZj5R0
ぼく「6年生のコースは去年の5年生コースよりも若干長い。しかし僕はこのコースを一年かけて研究し100回以上走っている。抜かりはない。」

ぼく「まぁライバルは5組の吉田だろう。サッカー部で神童と言われ身体能力が段違いだ。」

ぼく「しかし僕はお前と違って走ることだけに全てを捧げてきた。ボール蹴りにかまけてる奴には負けん。」

10: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 17:26:00.56 ID:vjBfJ1Hk0
あげ

12: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 17:28:30.13 ID:Ewp8S0EH0
はよ

13: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 17:30:15.90 ID:Jt1JZj5R0
女子「キャー吉田くんガンバって~」

ぼく「ふん、ビッチどもめが。余裕があったら吉田をゴール直前で抜いて奴らを絶望させてやるのもいいな…」

ぼく「いかん、マラソンは己との戦いなのだ。邪心に囚われてはいかん。」

先生「はーい並んでー」

14: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 17:34:52.45 ID:Jt1JZj5R0
男子「ワイワイガヤガヤ」

ぼく「ふん、ヴァカな奴めが。スタート地点で我先にと前にポジショニングをとりたがる…所詮は小学生よ。」

ぼく「こういうのはスマートに後ろからスタートすればいいんだよ。優勝はしたい、しかし必死さを回りに悟られてはいけないのだ。」

15: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 17:37:22.57 ID:1nS1VEtp0
はよ

16: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 17:37:45.35 ID:byhMqgMMd
続きはWebで!

18: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 17:38:43.92 ID:Jt1JZj5R0
先生「よーい」

ピストル「パーン」

ぼく「さぁ、落ち着いて行こう。長い戦いが始まる。」

ドドドドドドドド

ぼく「なっ!?一人物凄いロケットスタートをかました奴がいるぞ?」

ぼく「50m走かよ!あいつは確か…転校生の松本!」

松本「うぉーーーーーー」

19: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 17:43:37.26 ID:Jt1JZj5R0
ぼく「ぶっ…はははは…あっーはっはっはっ!あいつ馬鹿だ!!馬鹿だろ!あんなペースじゃすぐ息切れだろ!」

松本「うぉーーーー」

ぼく「そういやあいつ普段から馬鹿っぽかったよな。モノホンの馬鹿だったな。マラソンはペース配分なんだよ。頭のスポーツなんだ。」

ぼく「そのまま力果てて後からスタートした女子にも抜かれてしまえ。アハハハハハハ」

20: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 17:48:06.80 ID:Jt1JZj5R0
彼の学校は丘の上にある。スタートし学校を出ると長い下り坂が延々と続いているのだ。

ぼく「どいつもこいつもこの下り坂はビュンビュン飛ばすねぇ。しかし、僕は下り坂こそ押さえて走る。折り返しまでは4分の力でいい。」

ぼく「行きはスイスイ進める下り坂。しかし帰りは地獄のマウンテン。奴らはそれが頭に入ってないのか?餓鬼どもめ。」

21: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 17:51:35.66 ID:Jt1JZj5R0
ぼく「おや、松本の奴まだ先頭を走ってるな。意外と体力がある…」

ぼく「もしや単なる馬鹿ではなく戦術として大逃げを狙ってるのか?」

ぼく「いや、焦ることはない。大逃げが上手く決まらないことは競馬で実証済みではないか…僕は僕のペースを守るだけさ。」

22: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 17:52:08.06 ID:GqyXkri9p
何キロ走るん?

23: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 17:55:24.81 ID:Jt1JZj5R0
折り返し地点通過

ぼく「さて、ギアを上げていくとしようか。」

ゴゴゴゴゴゴゴ

ぼく「ここまで体力を温存している分、羽が生えたように足が軽いぞ。」

ゴゴゴゴゴゴゴ

ぼく「ふはははは。どんどん抜いていくぞ。これよ!この快感よ!他の奴らはもう体力をあらかた使ってしまってるんだ。だからこそ出来るこのごぼう抜き!!ふはははは」

ぼく「僕は今、風と一体化している。風に乗っている。どこまでもいける!飛んでいる。ふぉわーー」

24: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 転載ダメ©2ch.net 2015/02/19(木) 17:56:18.45 ID:8hKO+wvj0
ふぉわー

25: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 17:57:22.70 ID:0fHPANuSd
喋りながら走ると舌噛むよ

26: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 18:00:31.15 ID:Jt1JZj5R0
ぼく「さて、後は前に5人程か。ゴールまでは後少し。しかし焦る必要はない。」

例の地獄のマウンテンがお前らを阻むのだ。

足取りは重くなる。地面に足が吸い付くような地獄の坂が学校まで続く。

ぼく「案の定上位集団がペースダウンしてきたぞ!この坂道が最大の勝負所…何度もシュミレーションしてきたんだ!」

27: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 18:08:53.35 ID:Jt1JZj5R0
ぼく「3位まで上がったぞ。あと前には…吉田!」

吉田「はあはあ…」

ぼく「おやおや、どうしたんですかぁー?サッカー部の神童様よぉ。」

ぼく「まさか運動部に入ってない僕に抜かれちゃったりしないよねぇー」

ぼく「ほいじゃお先ぃ~!」

ぼく「ふはははは…あいつは僕に抜かれた事実を一生背負って生きていくんだな。将来何度もなく思い出して悔しがるんだろうな。最高だ!」

ぼく「あと前には…松本…ただひとり」

28: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 18:15:06.51 ID:jiy9cLoz0
はよ

29: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 18:16:47.36 ID:Jt1JZj5R0
松本「うぉーーーーーー」

ぼく「松本よ、お前は本当によくやったよ。大健闘だ。ロケットスタートの後もペースを殆ど落とさずゴール目前まできた。」

ぼく「でも流石のお前も地獄の坂道には足をとられたんだな。坂道がなかった僕はヤバかっただろう。」

ぼく「満身創痍だろう。もうボロボロなんだろう。気力だけで走っている状態。お前も優勝を狙って日々トレーニングを積んできたんだろう。」

ぼく「でもな、ごめんな。僕はまだ少しだけ余力があるんだよ。つまり後一度だけスパートをかけれるということだ。」

ぼく「それでお前を抜く。スタートからずっと首位で最後の最後に僕に抜かれるんだ。悔しいだろう。しかしそれがお前の運命だ。主役になるのはこの僕なんだよ。」

30: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 18:22:27.11 ID:Jt1JZj5R0
運動場では既に走り終わった他の学年の生徒が集まっている。大観衆の前でゴールテープを切る。それは学校人生最大の誉れである。

ぼく「さぁ見せてやるよ。僕の最後のスパートを…」

ぼく「はぁぁぁぁぁぁぁぁぐぉぉぉわぁぁぁぁー」

パパパパパパパ

ぼく「僕の体を閃光が包んでいる。まばゆい光の中で僕は優雅に加速する。栄光へ、最高の名誉へ」

ぼく「ラストスパァァーーーーット!」

31: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 18:24:29.08 ID:Jt1JZj5R0
ぼく「・・・」

松本「・・・」

ぼく「・・・」

ぼく「何故だ。」

ぼく「何故差が縮まらない?」

ぼく「何故なんだ!あと150mしかないぞ!」

32: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 18:26:15.50 ID:vjBfJ1Hk0
わくわく

33: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 18:31:26.84 ID:Jt1JZj5R0
ぼく「もしや、あいつもスパートをかけてるのか?」

ぼく「あれだけスタートから飛ばしてどこにそんな力が残っているんだ!?」

ぼく「あ、あいつは…天才…?」

ぼく「僕の努力ではどうにもない…天才」

松本「ふふっ」

ぼく「振り返って笑いやがった。…負けたよ。僕の一年間の努力はお前の前座に過ぎなかったんだな。」

34: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 18:36:44.88 ID:Jt1JZj5R0
ぼく「涙が出てきやがるぜ。2位なんて最下位と一緒だ。」

ゴール

ぼく「負けた。負けたんだ。僕が…うわぁぁぁぁぁえーーーーん」

アナウンス「6年生男子は3組の、ぼく君でした」
生徒たち「ぱちぱちぱち すげぇ2連覇だ!」

ぼく「えっ?」

35: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 18:38:56.76 ID:Jt1JZj5R0
ぼく「ま、松本だろ1位は?」

先生「えっ?松本くんなら先週また転校していったぞ。」

ぼく「じゃあ僕と一緒に走ってたのは…」

37: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 18:51:23.23 ID:+Y2UGr6I0
終わりか

38: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 18:53:48.41 ID:gDIRU3Il0
え……ホラーなの?

39: 以下、転載禁止でVIPがお送りします 2015/02/19(木) 19:01:35.48 ID:+RgDBk3gM
松本こっわ

ぼく「ついに、マラソン大会の日がやってきた。」
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