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参加者:足軽大将

令和三年・呉座の乱――。
桜の花吹雪が散る中、酒でも飲みつつ、乱を振り返る。これぞ乱世の華! ちとおつきあいくだされ。
乱の概要について、ハンJ速報の読者諸氏はご存知であろうか? いろいろとまとまっておるな。

https://sites.google.com/view/againstm/home

https://bunshun.jp/articles/-/44495

https://bunshun.jp/articles/-/44496

http://j-seiji.blog.jp/archives/9543250.html

https://teru0702.hatenablog.com/entry/2021/04/27/093448

https://news.yahoo.co.jp/articles/b714fa10452099aa8d3972ecb48942c8975795b2

https://diamond.jp/articles/-/267916

https://www.chunichi.co.jp/article/228488

https://www.nikkansports.com/m/entertainment/news/202103240001452_m.html

https://news.yahoo.co.jp/articles/e55b62eb9b9e337c47f321b858c08c2c4a8ce8c5

Wikipediaでは記事がないゆえ、こちらから引用させていただこう。

令和三年・呉座の乱:ロマン優光連載183
https://bucchinews.com/subcul/6786.html

「日本中世史研究者・呉座勇一氏が実名Twitter鍵アカウントで行っていた英文学者・北村紗衣氏に対する誹謗中傷が北村氏本人に知れることになり、内容もさることながら、その執拗さに非難が集まり、鍵をあけて謝罪。その過程で様々なことが発覚。ドイツ思想史研究者・北守(藤崎剛人)氏にたいする執拗な中傷。Twitter上の有名アンチフェミアカウントと交流を持ち、一緒になってそういった発言に勤しんでいたこと。本人が仕事上でしていた発言と相反するような歴史修正主義的な発言をふぁぼっていたことが多数発見されたこと。そういうことが掘り出されていった結果、批判が集まり、呉座氏がNHK大河ドラマの時代考証担当を辞退することになった事件」

胡乱な文書をハンJ速報に送って申し訳ござらん。雰囲気を出すべく、ちょっと時代劇口調で語らせていただこう。
某(それがし)……名乗るほどのものではござらんが、もしも後世、この「呉座の乱」が史書に記されたのであれば、こうなろう。

某がスクリーンショットを提供したことにより、北村氏側は呉座氏を揶揄するツイートをした。これにより、一連の騒動が勃発する……。

とはいえ、まあ、北村氏にスクリーンショットを提供した者は複数おるからの。わしなんぞは所詮雑兵、せいぜいが足軽大将よ。少なくとも、呉座氏側にわしは見えとらん。影も形もない。素人は黙ってろと殴られて、奴のファンネルがクソリプしまくって、盛大に奴らがwwwwだのつけて終わる。そういう雑兵扱いであろうな。
どのような気分がするものであろう? そんな雑兵が放った一矢が契機となり、失墜する気分とは。これぞまさしく乱世よのう! 歴史好きならば、血湧き肉躍ると思わぬか?
さて、わしは事件の経過を辿ろうとは思わん。その手の記事はいくらでもある。
わしはな、乱世のならいに従い、なぜ敗北したのか、そして今後何が起こるのか、予測してみたいだけよ。
わしが何者であるかは、些細な問題じゃ。というのもだな、一時、名前を出して発信しようとも思ったのだが、匿名でウロウロして、相手が気付かぬうちに火矢を放ち、城館ごと燃やす妙味にめざめた。ゆえにわしはこのままでいく。
大義のために今後も火矢を放つ! これぞ乱世よ。
ここではもっと深い意義を読み取る。どうして呉座氏は破滅するに至ったのか? そして北村氏は勝利をおさめたのか?
それは呉座氏が歴史研究をしながら、歴史から何も学べなかった点にある。
いくら論文を書き、ベストセラーを出そうと、歴史から学んでいなければそうなる。血肉にしていなければ負ける。百戦百敗の構えならば何の不思議もない。
百田尚樹氏だの井沢元彦氏だの。あるいは温厚だから聞き流す本郷和人氏だの。勝てる相手だけを選んで兵を仕掛け、烏合の衆であるファンネルを放ち、罵倒して無敵の将だと思い上がっていた。
そのくせ北村氏のような猛者は、ネチネチと背後から刺すように揶揄するだけ。こんなもの、白日の元で戦いあったら負けるのは道理であろう。
シェイクスピア研究をされている北村氏は、ヘンリー5世の如き勇猛さを見せた。一方で呉座氏は一揆研究者だからとは申さぬが、烏合の衆を率いるだけにすぎず、練兵度のちがう相手に鎧袖一触された。それだけのことに過ぎんよ。

一、 鍵アカウントだから大丈夫だと思った迂闊さ
今回の騒動で、しかも渦中にいる人物が歴史研究者とわかった際、横光三国志の「げえっ!」顔になった者も少なくなかろう。
古今東西、歴史には情報漏洩による悲劇がつきもの。いかにして発覚せぬようやりとりをするか、それはもう知恵を絞ってきた。
数人しかその場に人がいなかった。そんな陰謀でも漏れるというのに、ちょっとしたコンサートホールキャパシティで「鍵をかけていたから安心」と愚か極まりないツイートをする。実名で! このあまりに間抜けな発端には、おのおの方もほとほと呆れ果てたであろう。
コーエーゲームならステータス値が一体いくつになるかのう……。情けない。

一、 敵のことを知らない、己のことも知らない、百戦百敗の構え
呉座氏が鍵アカウントを公開したあと、あまりに多岐にわたる無茶苦茶なツイートに恐れ慄いた者も多かろう。スクリーンショットも大量に保管されておるはず。北村氏どころではなく、自分と身内以外全員に喧嘩を売るような無謀さであった。
呉座氏の何がまずいか? 敵のことも知らない。己のことも知らない。

呉座氏は歴史のことも知らん素人と他人を罵倒し、ファンネルに慕われる一方、法律、ジェンダー、国際情勢、政治、近現代史、そしてコロナまで、ありとあらゆることにいっちょ噛みしている。

彼は自分が何者であるかすら忘れたのだ。たまたま日本中世史に詳しいだけ、それで名を為しただけ、森羅万象を司る神でもないのに、勝手にそう勘違いしたのだ。哀れなものよ。今回の件がなくとも、早晩、高転びに仰のけ、転ぶことは予想できた。
そもそもきっかけの火矢を放つにせよ、油なり、可燃物なり、なければ燃えない。呉座氏とその取り巻きは、自分の周囲にせっせと油を撒いていた。
そして呉座氏の主張をみてみれば、ただの「パヨクざまぁww」「リベサヨwww」「野党ガー」「フェミガー」でしかない。量産型ネトウヨと大差はない。ツイートのみならず、自分の専門外の歴史について語っているものでも、そういうものばかりだ。ただひたすら、パヨクを小馬鹿にし、フェミをコケにしていれば賢いと勘違いした。そういうネトウヨに分不相応な肩書きがくっつき、世間がチヤホヤした。それだけのことである。

一、 嫉妬から叩き大義がなく、ファンネルどもを指嗾するのみ
呉座氏の標的はわかりやすい。
前述の通り、パヨクと認定されたものが標的となる。もうひとつ、彼はあまりに嫉妬がわかりやすいのだ。
北村氏への嫉妬はわかる。彼より若い。女。地方出身。それでいて地位は高いし、メディア受けもいいし、一般書まで出している。しかも英語ができる!
自分と重なる部分が多い上に、自分より目立っている。だからこそ叩きに行った。本人でも無自覚かもしれんが、側から見れば丸わかりだ。取り巻きのファンネルどもがそれを裏付ける動きをしていてどうしようもない。いまだにあいつらは偏差値自慢が大好きときておるからの。
呉座氏周辺の『逃げ上手の若君』叩きは見苦しいことこのうえなかった。それは本郷和人氏が関与しているからであろう。
呉座氏が叩く相手は、そこそこ有名かつ、勝てる相手だけだ。司馬遼太郎を全面的に支持しているわけではないと思えるツイートをしながら、新聞紙面ではしれっと愛読書にあげていたりする。なら司馬遼太郎批判を本腰を入れてしたらよいと思っていたが、SNSではともかく、連載等ではちまちまとアリバイ的に叩くだけである。勝てる相手を選んで喧嘩を売る奴だとわしは思っておった。司馬遼太郎はまだまだ左右両方から支持されておるからな。

百田叩きで左からの支持もあるようだが、呉座氏にそんな高尚な動機はないぞ。期待するなら、別の者にしておけ。呉座氏しか百田討伐できぬのであれば、それはそれで問題よ。
もっとも、百田なんぞ叩くならば、先に司馬遼太郎をやれという話でもある。もう21世紀だ、『坂の上の雲』にうっとりしている場合ではなかろう。

さて、呉座氏はそんな嫉妬心で同業者も含めて叩いているわけだが。
本郷氏やらある研究者を熱心に叩いておったが、理由は推察できる。目立つからであろう。皮肉なことに、その本郷氏めいた行動を彼がとっていたのはなにか? 同族嫌悪か?
誰かがの専門外の時代についてコラムを書くと、散々嘲笑っていたくせに、呉座氏の専門からずれている戦国時代のことを語る。連載をもつ。戦国時代ならまだしも、幕末や近現代史、他国史でもずれたことを言う。一体ありゃなんじゃ? 今はその連載すら止まっているものもあるがの。
『鎌倉殿の13人』とて、呉座氏降板を危惧する声もぼちぼちあるが。考証チームのうち、彼が最も専門的には遠い、名前枠であることはすぐわかる。坂井孝一氏と木下竜馬氏が残っているのであれば問題はない。むしろ三谷氏あたりは、呉座氏に違和感をすでに覚えていたのではないかと思うがの。

とはいえ、呉座氏とその界隈を信じる者はいる。
https://m-dojo.hatenadiary.com/entry/2021/02/12/034606
同業者がいうのはともかく、この歴史クラスタたちの鼻につく態度は何であろう? かれらのすべてが本郷氏のことを熟慮してこういうことを言っているとは到底思えない(かれらは近現代史がらみ、他国史がらみではよく無茶振りをしている)。
ただ、自分たちを構ってくれる研究者先生が味方だから気が大きくなっているだけのように思えてならぬ。かれらは今回の乱でも、呉座氏に批判的なアカウントに手酷いリプライを集団でつけていて、見苦しいことこのうえなかった。
呉座氏はこうした悪質ファンネルどもの行動にも、何か言うべきであったと思うがの。ま、わしは極力関わらんから知らん。歴史は好きだが、日本史、こと中世史となるとつぶやくだけで変なリプライがつくから黙るようになった。日本史は好きだが、日本史クラスタはそうではない。むしろ関与したくない。日本中世史について話し合えるネット空間はもうない。悲しいことにの。
ついでに言っておくと、わしとて本郷氏を全面的に支持するわけではない。産経新聞に慰安婦がらみを投稿したり、危うさが見えておる.。
そんな本郷氏は、日本史関係者が漢文を読めぬことを危惧していた。それはその通りだと思うぞ。イキっている日本中世史クラスタが漢文を誤読するとか。中国史でもよくある現象を「これは日本史でしかないんですね!」とはしゃいでいる現象をよく見かける。日本人の漢籍知識低下、中国史無理解は指摘されていることであるが、もう末期的かも知れぬ。
一方で、中国語圏では日本史研究が進んでおる。将来禍根を残す何かが起こるのではないかと、わしは日々気を揉んでおってな。
というても、日本中世史クラスタは聞く耳を持たぬが……。そうそう、掲示板に書き込まれたものをまとめたサイトをソースとして歴史を語るのも危険だと思うぞ! そういうまとめ管理をしただけで、えらい敬愛を集めている歴史系アカウントもあるようだが。

ま、話がずれた。
呉座氏も、その周辺も、大義なくして戦をすべきではないということを忘れておる。
戦はせぬほうがよい。わしも迷った。今回の呉座の乱では、誰かしら傷つく。実際に血は流れずとも、無傷ではおられん。となれば戦って良いものか悩ましいところではあった。
だがの、大義のためならば戦うべきである!
何が大義か?
こんなありとあらゆる差別をして、日文研やNHK、そして歴史学研究会まで声明を出すほどの者は討つべきである。そう義を掲げたからには戦うべきであると思い至った。
フェミガーだの。嫉妬心由来だの。そんなちっぽけなしょうもない理由で石を投げ、喧嘩をふっかける。そんな烏合の衆と一緒にしないでいただきたい。

一、 所詮は烏合の衆
今回の件では、北村氏の二次加害も相当なものがあったと聞き及んでおる。これには流石のわしも責任を感じておるが。
なぜそうなるのか?
戦というのは、勝敗が決したら兵を退く。これが大原則じゃ。総大将がやめろと言ったのに戦い続ける者どもは、敵味方双方から殲滅されるのは世の習い。やめろと命じても戦うような者は烏合の衆であり、かえって危ういのだ。
呉座氏の悲劇とは、まさしく味方が烏合の衆、一揆勢の類であったことである。
呉座氏は日頃、「素人めが! 頭が高い、控えおろう!」と一般人を罵倒しながら、自分をチヤホヤする一般人らしきアカウントと親しくしておった。
前述の通り、それなのに弁護士、医者、政治家、別分野の研究者には、絡んでいく。呉座氏の素人かそうでないかの基準は不明瞭である。要するに自分が気にいるかいらないか、それだけで判断していたのであろう。
ゆえに、呉座氏謝罪後、停戦の作法すら知らぬ味方が彼の背中を撃つ。居館に火を放つ。

繰り返すが、彼の味方に大義はない。研究者やら出版関係者のアカウントが「いや〜ベストセラーあやかりたいですねえ」と擦り寄るようなツイートをしょっちゅうしておったわ。歴史クラスタにとっては呉座氏と絡むことで官位をもらえるような錯覚を抱いているようでもあった。
中には「婚活パーティに呉座先生ともあろう御方が御出馬なされたら、女どもは目の色を変えて侍りますぞ!」とかなんとか、不気味なコメントをしている奴もおった。まったく、書いておって吐き気がするわい。
それでも、そんなふうに呉座氏に擦り寄っていた歴史クラスタ、城ガール、大河クラスタは、逃げ足も早く散っていった。そのうえで的外れな軍師じみたコメントをし、別の研究者アカウントを持ち上げる始末。あるいは呉座氏をナポレオンだの、神だのと並べ、捲土重来すると不気味なことを書き散らし、しょうもない己の教養をひけらかしておった。そんなことをしても何にもなるまいが、本人たちは楽しいのであろう。
こうした逃げ足の速い味方連中は、結局のところ戦力にはならん。が、背中を撃ってこないだけまだマシよ。

いま、呉座氏にすり寄っているものを見てみるがいい。
高確率で表現の自由戦士と重なるであろう。20年前に流行ったような今では古い二次元アイコンを愛用しておるとか。エロ二次元イラストをRTしておるとか。
あるいは量産型ネトウヨ。フェミ叩きをしたい奴ら。
歴史に興味なんざなく、フェミ叩きをしたい連中。Jアノンもどきの陰謀論者が神輿として持ち上げているのみ。

一、 負けを認められぬ者は破滅あろのみ
とはいえ、捲土重来はできるやもしれぬ。その可能性を探ってみよう。
呉座氏がHanadaやWiLLデビューを果たすのではないかと見る動きもあるが、どうであろうの?
なにせ呉座氏は、百田氏の恨みを買っているわけだし、Jアノンも散々小馬鹿にしてきた。左右両方に喧嘩を売ってきたからには、仕方あるまいて。大澤昇平氏という前例もあるとはいえ、どうなることやら。
とはいえ幸いにも呉座氏は理解ある妻がおられるご様子。理解ある妻に養ってもらって、研究したければ自宅のコタツで自己実現に励むという手もあろう。
なにせ呉座氏は、石神井で生まれ育ち、私立中高一貫を出、東大院まで卒業しておられる。苦労なさったのであろう。本人はロスジェネ代表とおっしゃることもあったとはいえ、謙遜やもしれぬ。
呉座氏本人も、そこは自覚しておられた。
大学界隈には安定した地位を得てからも被害者意識をこじらせる教員が多すぎると。彼ほどの人物であっても、仕官前は、「高学歴ワーキングプアの目の前でよくぞ左様なことを!」なぞ思ったものであったそうだが、弱者代表すべきではないと。
これほどまでに謙虚であった呉座氏である。悪質な幇間どもに惑わされたとはいえ、矯正できよう!
……ん? 何? 本人が矯正できぬと書いておられたとな? だまらっしゃい、わしは信じぬ、信じたくない……オオオオオ!

まあ、再起を図るならば負けを認めることだ。ファンネルも含めて。
今回の件で献血ポスターの件だの、皆殺し協会だの、そういう北村氏の落ち度をあげる者もいるようだが。
献血ポスターとは『宇崎ちゃんは遊びたい』(作者はJアノン)がらみでの騒動のことじゃ。あのときの北村氏の発言に問題があれば、とうに処分されとる。それこそ日文研と呉座氏のようになっておる。それがないということは、そこを突いても意味がないということ。その程度のこともわからんのに、無理して戦をやらぬ方がよいぞ。負けるだけだからな。

一、 諫言がなければ反省できない、そもそも聞く耳を持たない
それにしても、呉座氏のみならず、研究者でずっとツイッターにへばりついている方はどうかと思う。本業は何だ? まあ、そういう人は昔から、それこそ学生時代から変な傾向があったり、学会でもイキリムーブをしておったものだが。正直に申せば、今回呉座の乱で問題視されておる面々は、さもありなんとしか言いようがない。
そういう諫言する者がいないからこその、今回の大敗北といえよう。
墨東公安委員会殿のように諌める者もいたようだが。ここでちと、厳しいことを申してもよいか?
呉座氏の相互フォローには、名のある学者、出版関係者、そして辿ればNHK関係者とていたはずであろう?
それなのに、誰一人として、北村氏が出馬するまで止められなかったことをいかがする? 恥とは思わぬか? そこまで連帯責任を求めるのは過酷であろうが、正直わしは失望しておる。
わしのような“雑兵”どもと、北村氏が出てこなければ、呉座氏はいつまでも泳いでいたのかと。来年の大河放映時、ドヤ顔でツイートし、幇間どもに煽てられてムフフと微笑んでいたのかと……想像するだけで寒気がするわい。
わしは己のしたことに一切の後悔はない。諫言しても聞かぬのであれば、寝首をかくほかあるまいて。
来年の大河もこれで守られた。三谷幸喜氏は、脛に傷のある者は辞退せよと仰っておった。今年のうちにどでかい脛に傷ある者が討ち取られたことは、吉報であろう。亀の前騒動だの、呉座氏が噛んでいたらどうなったのであろう? 時代考証の役目を過大評価しすぎではあるがの。

NHKの不甲斐なさも指摘しておきたい。あれだけフォロワーがいながら、NHKがそこに無自覚であったとは思わぬ。
それに今年の大河でも、正体不明、匿名の自称研究者が大河トリビアだの現場裏話をぼちぼちとツイートしておるが。ああいうことは実名を添えて公式アカウントですべきであろう。受信料でIT研修くらい、早う実施せい! 危なっかしくて見ておれんぞ。
今回の騒動では、呉座氏とは別の大河考証担当者が、同業者を口汚く罵倒していたこともスクリーンショットつきで暴露された。こんな泥試合、見せられてもちっともうれしくない。

一、 豎子、与に謀るに足らず
現在の学問では、道徳心では単位を取る必要はない。封建時代でもあるまいに、それはそうである。
とはいえ、人間は徳を見る。人徳なき者は好機を逸す。大河の時代考証常連のある研究者は、散々色々なことを突っ込まれておる。それでもわしは悟った。かの人は人間的に問題なく、人徳という最低限の規範を満たしているからこそ、何度も依頼されるのだろうと。
呉座氏にせよ、彼とつるんでいた某大河考証研究者にせよ、出版関係者にせよ。
人徳という単位があれば、落としていることであろう。
今回の騒動にからんで自らのTwitterでの苦い体験を暴露した日本史研究者は、この界隈の陰湿極まりない体制まで踏み込んで批判した。北村氏は、日本中世史でハラスメントが蔓延っていないか懸念していた。それが的中したといえる。

どうにも日本史界隈は胡散臭い(日本史だけ、とも言えないが)。ことに私大よりも、旧帝大が臭い。パヨクの逆張りをしたくてウズウズしているネトウヨもどきが楽しそうに跋扈している。
幕末史がらみになると、隙さえあれば会津叩きに走りがちだ。言わずもがなであるが、幕末は政治に絡んでおる。いまだに薩長系統の政治家が幅を利かせ、山口鹿児島では自民支持率が圧倒的に高く、原発は戊辰戦争負け組がいた場所に集中し、医療体制も西高東低のこの国である。2018年には、薩長子孫政治家と与党が張り切って明治維新150周年行事の旗振りをしていた。
薩長優遇が過去の話であるなんて、冗談もほどほどにしていただきたい。

ともかく日本史界隈は、日本人全体的な傾向とも言えるが、近現代史知識がザル。グローバルヒストリー認識も低い。この点についていえば、まさしく豎子(=ガキ)もどきが多いこと。日本の教育体系は近現代史軽視でもなんとかなるから、歴史修正主義にスルッと取り込まれる。
しかも日本史中世史界隈が大好きな大河ドラマ。どういうわけか大河の守備範囲が近現代以外、朝ドラが担当するものだから、「近現代史はおばちゃんスイーツ向けでどうでもいいしw」と思っとる豎子が多い。
呉座氏周辺は「人斬り呉座」という、口にするのも恥ずかしいしょうもないあだ名を口にしていたようだが。あんな古く時代考証に難あり少年漫画を元にして遊んでいるあたり、どれだけ近現代史がおざなりにしているかわかろうものだ。

女性蔑視投稿で炎上の呉座勇一氏 知人は「彼は食事中もスマホを手放さないSNS中毒」(デイリー新潮)
https://news.yahoo.co.jp/articles/e55b62eb9b9e337c47f321b858c08c2c4a8ce8c5

ついでに言えば、近現代史描写が雑、周辺国に喧嘩を売っているような五輪プロバガンダ大河『いだてん』を持て囃す大河ファンが多いことも付け加えておく。美辞麗句であのドラマを褒め称える記事、感想投稿は多かったものだが、要旨をわしがまとめておこう。
「クドカン最高じゃんね! 俺らが輝いていた2000年代のノリを取り戻せるクドカンサイコー! 『あまちゃん』よかったロスになっちゃうw 大河もクドカン色で染め上げて最高じゃんねー!(※最低視聴率? 知らねえしw)」
そんな2000年代のサブカルクソノリなんざ、今時のリアル若者は知らんからのう。時の流れは残酷なものよ。今時クドカンで踊る奴なんざ、鉄砲伝来後に弓矢でがんばっているようなものじゃろが。
いや、クドカン氏の腕は鈍っておらん。よいものを作る力もある。しかしあのドラマは彼の経歴でも駄作、負戦に入るものであろう。そんなものをしつこく持ち上げて、クドカン氏のためになるかどうか?
それにだ。迂闊にもほどがある。
クドカン氏はスポーツ嫌いだったにも関わらず、今やすっかり五輪プロバガンダ要員ではないか? それでよいのだろうか? 五輪がこんな国民の敵となる中、いまだに『いだてん』だの『エール』だの持ち上げている方は、ちっとは危機意識を抱いた方がよかろうに。プロパガンダに踊るのもほどほどにな。

南アルプスに巨大操り人形現る クドカン命名「モッコ」:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASP4X5592P4TUOOB00D.html

大河はどうにも胡散臭いのう。今年の『青天を衝け』なぞは渋沢栄一が主役の時点で終わっとるぞ。
足尾銅山公害に、東京電力のツールを作った責任。
隣国の感情問題。
水戸学持ち上げ。
下半身のだらしなさ。
明治政財癒着の汚らしさ。
そもそも渋沢は戊辰戦争に絡まない。なんでこやつを主役にした?

さて、話を戻すとだな。
呉座界隈にせよ、一部大河クラスタにせよ。彼奴らが確固たる意思のもとでかれらが動いているとも思えない。ただひたすら、若い頃2ちゃんだのmixiだのはてなで身につけたネトウヨムーブを、研究者名義でやらかし、それでイキっているだけに見えるが。加齢臭がきついからもういい加減にしてほしいところだが。どうして人間的に成長できぬのか?
こいつらについて言えることは、こうだ。
「豎子与に謀るに足らず」
ガキとはやってらんねーわ、ばーか。いつまでも自分が若者と勘違いした中高年研究者、Twitterに入り浸っている者に未来はあろうか? あるはずがない。それだけのこと。

一、 歴史は繰り返される。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として
長くなったが、最後に予測しておく。
呉座氏に巻き込まれず逃げ切ったと勘違いし、ファンネルどもと楽しそうにしておるアカウントがあるな。
早晩、此奴らも燃える。
呉座氏の反省から何も学べなかったからこそ、より悲惨かつ喜劇的なものとなろう。
日本国外におりながら、平泉澄再評価を口にし、アイドル画像をせっせとRTし、つくる会とも懇意。そんな名前を出してはいけない某氏。
人気大河考証をつとめ、日本史クラスタに親しまれている。が、短気で攻撃性が強く、過去には対立した者をアカウント閉鎖に追い込んだこともある。同業者の罵詈雑言をつぶやく。そして案外陰謀論に弱い、そんな某氏。
出版社経営だが高慢。同居する猫はかわいいけれども、人格面で難がある。呉座氏騒動で反省したようで、またもパヨク叩きを眼鏡をクイッとさせつつしている某氏。
彼らは失うにはあまりに大きいものがあるにも関わらず、あまりに脇が甘い。いずれ城館ごと燃えそうだ。
失うものがないのか、やたらと好戦的で絡みに行く連中もいる。
自分は温厚なフリをして城ガールを自認し、古い少年漫画のネタを延々と呟き無害アピールをしている某氏。
自称前世は革命家。フェミニスト叩きをしまくり、学者にねちゃねちゃと絡み、訳のわからんことを吹き込み扇動する某氏。
アンチフェミ妄想を吹き込む、手のひらや饅頭アイコンのあれやこれや。
他にも有象無象、研究者にからんでよくないことを吹き込んでいる者はいる。そういうものと付き合っている限り、誰でも第二第三の呉座氏になりうる。それを教訓とすべきと思うのであるが、皆の衆はいかがであろうか?

わしは今回の騒動をじっくり見ていた。
どうなるか観戦しておった。
北村氏勝利になることは予想できていた。大河時代考証辞退はまさしく狙い通りである。
誰か名乗って、このことを広めようかとも思っておったが、やめることとする。
匿名で、名もなきものとして、相手に認識されぬまま、寝首を取るように動くことこそ、歴史の華ではあるまいか?
それにわしが誰か探りあげたとて、意味がないと申しておく。今回の件で、呉座氏やその周辺の問題発言スクリーンショットは大量に出てきた。
わし一人倒したところで、他に大勢志を同じくする者はいる。今回の件で、SNSが冬の時代になるなどという寝言をほざくのは勘弁していただきたい。

なあ、呉座界隈よ。
ロスジェネ世代だかなんだかしらんが、地道に運動する民を小馬鹿にするようなノリがことのほか好きよのう。本物の弱者たる俺様に、女があてがわれないと不満を漏らす。いわば弱者男性論に、呉座氏はどっぷり嵌っておったわい。
「百姓に歴史がありますか? 豚に歴史がありますか?」
ジェンダー論を小馬鹿にし、こういう平泉澄じみたことを言い出しかねない。そういう淀んだ空気を醸成していた中心には、呉座界隈があった。今回の乱とてそもそもが網野善彦を冷笑的に茶化す、はむはむ……いや、名前を言ってはいけないあのお方のツイートが発端だが。全ては繋がっておる。人間的に未熟な豎子どもが、たまたま日本史ができて、虚名を得て浮かれていた。それだけのことよ。偽りの名誉は引き剥がされねばならぬのだ。

じゃが、これぞおぬしらの望んだ世界であろう? 満願成就であろう?
「ネタにマジレスw」
「どっちもどっちw」
「ワロスワロスw」
「うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」
こういう2000年代からの馬鹿げた冷笑文化、呉座界隈が首までどっぷり浸かったしょうもないノリが、真面目な空気を駆逐した。
諫言する者が居場所を失った。社会が腐り果てた。
マジレスしても通じないのであれば、もう寝首をかくか、毒茶でも飲ませるしかない。
せいぜい辞世でも用意しておけ。この冷笑が蔓延したくだらん世界、油断すれば謀殺される世界こそ、お主らの望んだ乱世であろう?
乱世が到来したのであれば、こちらも善人の仮面なぞ投げ捨て、奸雄になるまでのこと。それだけのこと。いざ、この乱世を謀略でもって楽しもうではないか!

ここで、真顔になって言うておく。
この問題は本来、Webのまとめサイトではなく、然るべき紙媒体が腰を据えて切り込むべき話ぞ。
旧帝大界隈に巣食う、除去できなかった皇国史観。
BLM時代にこんなものが跋扈し、テレビ番組で笑顔を振り撒き、雑誌連載をしていたなぞ、恥としか言いようがない。
真面目に斬り込むのであれば、それがし、助力は惜しみませぬぞ!
足軽大将程度では限界がある。まっとうな取材力で、この問題には取り組んでいただきたいのだが。
本気でそろそろ考えなければ、将来禍根があるとみた。

ではさらばじゃ!



最後に:
時代劇口調のため、「城館が燃える」、「矢を放つ」、「辞世」といった語句を使いましたが、実際にそのような生殺与奪に関わることをするつもりは一切ありません。「人斬り呉座抜刀斎」のようなものとお考えください。遵法精神と慈悲は大切です。
先人をレフティと軽く罵倒し、抗議を電凸と決めつけるような、そんな学会冷笑衆、およびその御伽衆めいた方々が、心を入れ替えることを望んでやみません。これは私個人の願望というより、かれら自身の今後のためを願ってのことでもあります。業績は素晴らしいのであれば、あとは人徳が備わればよいのです。皆様が仁者無敵の境地に至る日を願ってやみません。