senkyo_bako

投稿者:発掘所


どうも皆さま、世の中はまあいろいろアレなことになってますが、選挙にはちゃんと行きましたか?

僕は…実は投票しなかった、というよりできなかったのである。
政治系のブログを運営しておきながら選挙行かないってどういうことだ、と言われるかもしれないが、僕も行きたかったのである、しかし投票が無理だった。
今回の僕の失敗体験をここに書くことにし、皆さまが同じような体験をしないための警告となれば幸いである。
記事タイトルにもあることだが、失敗したのは「住民票を別の住所に移したこと」にある

少し自分の個人的な事情を説明しよう。個人が特定されない範囲でやりたいが、大丈夫だろうか
自分は大学は故郷とは違う県にあり、当然ながら近くのアパートに住むようになったが、ずっとそこに住むというわけでもないので、住民票は故郷のままにしていた。

大学卒業後に就職はしたのだが、その企業は異動や引っ越しが1年未満のサイクルで行われるような職場であったので、やはり住民票についてもコロコロと移すのもなんだったので、故郷に置いたままという状況を続けてしまったのであった。

その後一身上の都合によりその企業を退職し、現在は違うところに再就職した。そこでは異動は全くないところであるが…何年も住民票を変えない暮らしが続いていたので、しばらくは変えなかった。
しかし免許の更新なども近づいており、暮らしも安定してきたのでここらで住民票を今の住所に移そうかと今年の春に実行したのだった。


住民票を移動させるための手続きの際、いつからここに住んでいるか書く項目があった。自分は馬鹿正直に「1年以上前の、実際にここに住むようになった年月日」を書いてしまった。

これが過ちであった

選挙権があってもどこでも選挙ができるわけではない。「選挙人名簿」に名前が登録されている地区にて投票が可能というのがこの国の選挙だ。
住民票移転を行った場合、選挙ごとの基準日(今回は3月21日)以前であったならばここで投票ができる。それ以降に移転であったならば、前の住所に不在者投票をするか直接行って投票する必要がある。
基準日以前に別の住所に移転した人は、前の場所に3か月以上住んでおり、なおかつ現住所に住んで4か月未満の人は前の住所にて投票ができる、

そして、前住所にては移転から4か月以上が経過すると選挙人名簿から名前が消失するというのがある、公職選挙法にて一人一票を守るためという建前だ。

ここで、自分が先ほど言った「1年以上前の、実際にここに住むようになった年月日」を書類に書いたことが痛恨のミスとなったわけだ

新住所は、3月21日以降に引っ越しであったため選挙人名簿に名前が登録されていない
旧住所は、退去した日付をもとに4か月以上経過として選挙人名簿から名前が消えている
これが重なった結果、どちらの住所の選挙区でも投票ができなくなるという、まるでゲームのバグのような事態に出くわしてしまったわけだ。
不在者投票の書類を旧住所に送ったときに、君はここでは投票できないから不在者投票の書類を渡せないとと電話が来たときは、一定の年齢以上の日本国民でありながら選挙に行けないとは何事かと思ったが、選挙当日に現住所での投票所に行って真偽を確認したが、事態は変わらなかった。

今回は重要かもしれない選挙(どの選挙も重要ではあるのだが)にて、投票できなかったというのは大失態である。

諸事情で住民票を移すのに踏み切れなかったりすることで、新旧の住所で選挙人名簿から名前が消えるということは、自分以外にもそこそこいたというのが市役所の人から聞いたことだ。

若者が選挙に行かない、政治に無関心だ、自分の未来がかかっているのだという意見はよく聞く。その通りだと今までは思っていたが、今となっては「じゃあ今の自分でも投票できるようにしてくれ、話はそれからだ」と言い返したくなったものである。
住民票をすぐに移さなかった自分が悪いといわれるかもしれないが、それはまあ今問題視されている「自己責任論」というものかもしれない。

皆さんも、こういうわけで住民票を移す時には気を付けよう。大切な1票を失うことになるかもしれない。
長いこと移してないなという人であれば、手続きの際に住み始めた年月日を書くときは、嘘でもいいから「本日の年月日」を書くことを推奨したい。


今回の経験を通じて、今の選挙についての制度は「諸事情で住民票をなかなか移せない」といった人の立場を考えていないというのが自分の感想である。ネットでの投票の解禁なども近年では注目が上がっているが、それも必要だが他にも改正が必要な部分があると考えてしまった。

まあ、住民票すぐに移さなかったのが悪いだろといわれるだけかもしれないが。